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リクルート出身のPdMが次のステップにROUTE06を選んだ理由

こんにちは、ルートシックス編集部です。株式会社ROUTE06で働く人を紹介する「#ROUTE06の人」。

今回は、プロフェッショナルサービス事業部でプロダクトマネージャー(以降PdM)として活躍する乾友輔さんのショートインタビューをお届けします。

プロフィール
2016年に株式会社リクルートコミュニケーションズ(現株式会社リクルート)に入社。2020年にLINE Fukuoka株式会社に転職すると同時に福岡に移住し、スマートシティプロジェクトにプロダクトマネージャーとして参画。2021年11月、株式会社ROUTE06に入社。

乾さんが撮影した福岡の景色
(以降の写真はすべて撮影・乾さん)

PdMは「テクノロジー」「ビジネス」「ユーザー」という3つの要素に関する理解が必要となる上、会社やプロダクトによっても守備範囲が変化する高度なロールです。

大手企業のビジネスモデル変革を支援するROUTE06では、PdMはどのような役割を担っているのでしょうか。

今回はプロダクトマネジメントを磨くための場所としてROUTE06を選んだという乾さんに、その理由やPdMの仕事の魅力についてお話を伺いました。

リクルートでグランプリ獲得。人事からPdMに


ー乾さんのキャリアのスタートについて教えてください。

大学卒業後に入社したリクルートコミュニケーションズという会社で、人事採用グループに配属されました。配属先は特に希望もなく、まさか人事に配属されるとは思っていませんでしたが、採用に関する情報のデータ化やシステム導入、インターンの設計企画などを担当するうちに人事としての仕事にやりがいを感じるようになっていきました。

採用業務を通してみて採用業務全体の理解が進むと同時に、せっかく入社してくれた方がすぐに辞めてしまうなど、採用候補者の方と組織とのミスマッチによって引き起こされる課題に直面しました。そこで、ミスマッチを防ぐためのプロダクトを起案して社内の新規制度立案制度に応募したんです。運良くグランプリを頂いたので、会社からの投資を受けてプロダクト開発に取り組むことになりました。

ーその時点でPdMというキャリアを意識していましたか。

いいえ、むしろその逆です。テクノロジーのことが分かる人事になれたら、キャリアのアドバンテージになるのではないかと考えていました。人事としてキャリアを積んでいくつもりだったのです。

休日の一コマ

「楽しく子育てができる場所」を求めて福岡へ移住


ーその気持ちが変化したきっかけは。


子どもが産まれたことをきっかけに、東京から福岡へ引っ越したことが転機かもしれません。

私は徳島出身、妻は福岡出身でどちらの実家も頼ることができず、東京で共働きしながら子育てすることがしんどくなってきてしまって。モチベートされる仕事や環境と「楽しく子育てができる場所」が両立できるなら東京に住み続ける必要はないと思い至り、妻の実家がある福岡への引っ越しを検討することにしたのです。

「福岡での仕事」で思い浮かんだのが、LINE Fukuokaでした。リクルート時代の先輩がLINE Fukuokaにいたので福岡まで会いに行き、そこで聞いた事業内容が面白そうだったのでそのまま飛び込むことにしました。人事ではなくプロダクト開発の仕事でしたが、さっきもお話しした通りテクノロジーの知識を持っていることはキャリアを積んでいく上で武器になると思っていたので、有難いお話でしたね。

ー具体的にどのようなことを担当されたのですか。

自治体LINE公式アカウントの機能開発や新規プロジェクトの立ち上げなどを担当しました。スマートシティ戦略室というチームで、自治体の方々と一緒に取り組む仕事がメインでした。

市民の皆様にユーザーインタビューを行い、自治体職員の皆様と一緒に課題と向き合い仕組みを考え、機能開発を進めていきました。関わった機能がリリースされると、メディアに取り上げられたり、色々な人からポジティブな声をいただいたりして、テクノロジーの持つインパクトの大きさに改めて感動しましたね。

プロダクト開発の意思決定を任されるようになり、開発機能の優先順位づけや機能仕様決め、マーケットにどのように広めていくのかなど、目まぐるしく変わる状況の中、やるべきこと/やらなくていいことを決めて開発を進めていました。 

ーその経験の中で、 PdMというロールに魅かれていったのですね。

はい。PdMは「プロダクトを成功させること」のためにはなんでもやる必要があるポジションであり、役割は組織やプロダクトのフェーズによって多種多様です。自分にとって仕事へのモチベーションの多くを占めるのが「成長実感」なので、様々な知識をキャッチアップし続ける必要があるPdMというロールは自分に向いていると思うようになりました。

たとえばPdMは、テクノロジーへの理解がないとエンジニアとのコミュニケーションがうまく取れずに適切な意思決定が出来ません。 さらに、時と場合によって意思決定に必要な知識の範囲も変わっていきます。同じ場所に身を置いていても勝手に景色が変わっていくので飽きないところも好きですね。

さらに広義でいうと、日本が今までのプロセスを変えようとしている中でそれを媒介する人が必要されていると思っているので、世の中からのニーズという面でもPdMとして歩んでいきたいと思うようになりました。

LINE Fukuoka時代のTシャツ

PdMとしての新たな挑戦


ーROUTE06との出会いについて教えてください。

もともと遠藤さんのnoteを読んだことがあって、その内容にすごく共感したのが最初の出会いです。

直接的なエントリーのきっかけは、YOUTRUSTでROUTE06の方の投稿をみて「話を聞きたい」を押したことですね。

ちょうどLINE Fukuokaでのプロジェクトの目処がつきそうだったこともあり、「PdMとして歩んでいくための最適な環境」について漠然と考えていました。自分と違う環境にいる人と話をすることで、なにかヒントになるような発見があったらいいなという軽い気持ちで、転職しようとはまったく思っていませんでした。

しかし、ROUTE06の方々と話していくうちに、ここは「PdMとしての成長」と「仕事の意義」が満たされる場所かもしれないと思うようになったのです。

ー「PdMとしての成長」と「仕事の意義」とは。

私のこれまでの経験から、人が成長するためのポイントは、カオスな状況でどれだけ責任を持って意思決定できるかどうかだと思っています。体系化された中で学ぶことももちろん大事ですが、成長という観点では、困難な状況で意思決定する回数が多ければ多いほど良いと思います。そういう意味では、アーリーフェーズのスタートアップは打席に立てる回数が多いのだろうと。

また、ROUTE06はすべてのドメインが事業対象になります。ドメインの制限なくプロダクトに関わることができるのは、PdMとして経験値を上げていく上でポジティブだと思いました。

また、自分が仕事をする上で大切にしているのは「何のために/誰のためにやるのか」という意義の点です。

子どもが産まれてから、彼女が大人になったときの日本や、世界における日本の立ち位置を考えることが増えました。現状では悲観的になってしまうのですが、自分の仕事を通して、日本のGDPをあげることや立ち位置を向上させることに還元したいと思うようになりました。

現状をドラスティックに変化させ、早道となるような構造を実現する手段のひとつとしてDXが有効だろうと思ったのと、スピーディにDXを進めていくために、ROUTE06のように大手企業の伴走者として支援する手法は腑に落ちました。

あとは大前提として福岡で働けるかどうかという点があったのですが、ROUTE06はフルリモート企業なので問題ありませんでした。

乾さんが福岡で手に入れた器たち

ーそしてROUTE06に入社することを決めたんですね。実際にROUTE06ではどのような役割を担っていますか。

多岐に渡るというのが実際のところですが、お客様であるイノベーターと一緒に「どうあるべきか」「なぜ、何のためにするのか」を整理していくところが特徴でしょうか。PdMですが、BizDevに近いこともやります。

ユーザーヒアリング、業務フロー整理、サービスブループリントの作成などを通してあるべき姿を議論し、デザイナーと一緒に素早くプロトタイプを作成して機能要件を詰め、エンジニアと一緒にHowを議論しながらマイルストーンを引いてリリースまで持っていきます。そのほか、プロジェクトの立ち上げに伴って必要なことは何でもやりますね。

プロジェクトでいうと、昨年プレスリリースを発表した三菱マテリアルさんのE-Scrap取引プラットフォーム「MEX」などにも関わっています。

ー大手企業のビジネスモデル変革、やりがいを感じる場面は。

プロジェクトの初期には顧客企業の担当者やチームの方々と一緒に現状のAsIsを紐解いていき、そこで見えてくる課題やあるべき姿を議論して整理するのですが、その過程を経て担当者の方々のスタンスやマインドそのものが変わっていくんです。側で見ていて分かるものがあって、それはすごいことだなと思います。

現状の仕組みがある中で新しい方向に変化させることは、相当なストレスがかかります。そのような状況でも頭をひねりながら、推進する人自体がポジティブに変化していくことは素晴らしいし、やりがいを感じますね。

ー入社する前にイメージしていたことは実現できていますか。

はい、成長実感はすごくあります。PdMの役目はプロダクトを作るだけではなく、その手前で色々なステークホルダーを巻き込みながら論点を整理して「あるべき姿」を描くことが求められます。

ROUTE06では同じチームにデザイナーやエンジニアがいて、彼らと一緒にあるべき姿を描く作業を行います。複数の視点を自分の取り入れることができる距離の近さが、成長につながっていると感じます。

ー今後乾さんが挑戦したいことを教えてください。

個人的なキャリアの観点でいうとPdM業を引き続き磨いていきたいですし、自分の仕事を通して日本の立ち位置をどう底上げできるか、そういうことに貢献していけたらと思っています。

ー乾さん、ありがとうございました!

最後までお読みいただきありがとうございます。
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