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ROUTE06 の取締役 CTO に就任しました

自己紹介

株式会社ROUTE06 共同創業者/取締役の重岡 正(シゲオカ タダシ)と申します。執筆時点では、プラットフォーム事業部の責任者も担っており、2022年11月1日付で CTO に就任しました。
普段は熊本からフルリモートワークしており、年数回ほど東京出張へ行くというスタイルで働いております。

経歴

熊本大学大学院 CS 修士課程を卒業。WEBIMPACT, INC. でグルメ、不動産、ECなどの受託開発に従事。その後、Tokyo Otaku Mode Inc. の創業前期から参画、ソフトウェアエンジニアとして越境ECサービス開発などに従事、Engineering Manager を経て、ROUTE06を共同創業。2022年11月、CTOに就任。
引用元: https://route06.co.jp/company

ざっくり時系列順に書くと、以下のとおりです。

  1. 熊本大学大学院でコンピューターサイエンスを学ぶ

  2. 1994年創業のクラウドサービスベンダー企業 WEBIMPACT でウェブサービス開発に従事

  3. ジャパンポップカルチャーを世界に届けるスタートアップ企業 Tokyo Otaku Mode に創業期から参画して、ソフトウェアエンジニア -> Engineering Manager

  4. ROUTE06 を共同創業して、取締役に就任

  5. ROUTE06 創業4年目を迎える前に CTO に就任

各パートだけで記事を書けそうなぐらい色んな経験をさせていただいてきました。本論と外れそうなので、また機会があればどこかでご紹介したいと思います。

【前提知識】 共同創業者、取締役、CTO の違い

本記事を書く上で、まず「共同創業者」「取締役」「執行役員」「CTO」の違いを説明する文章を書こうと思っていたのですが、CTOとか役員とかに関する基本的な知識 - UNIX的なアレ の記事に書かれていたので、自分で書くのをやめました。こちらの記事をご参照ください。

ROUTE06 創業期に CTO が不在だった理由

ROUTE06 には創業から2年半近く CTO が不在でした。創業時に、代表取締役 遠藤さんの采配により、CTO経験者の共同創業者/取締役の松本さんがBizDev/PdMの責任者、「自社のコーポレートチームの DX にもこだわりたい!」という背景からエンジニアリングバックグラウンドのある私がコーポレート管轄という体制でスタートしました。

シードラウンドのプレスリリースの背景に記載されている通り

社内のプロダクトマネージャー、エンジニア、デザイナー等によるプロフェッショナルチームが、一気通貫のアジャイル型アプローチでシステムの企画・実装・運用まで行うことにより、顧客企業に対して「内製品質」の透明性と柔軟性を持つデジタルプロダクトを提供

することで価値提供できるのではないか?、という仮説のもとスタートしたのでその後も CTO ポジションは空けておいて、然るべきタイミングで「社内から抜擢」or「良さそうな人が居たら CTO 候補で採用」と考えてました。

ROUTE06 創業から CTO 就任までに取り組んできたこと

1年目:コーポレート管轄と開発

1年目は、コーポレート全般をやりながら、デジタルプロダクト開発のプロジェクトでは開発全般に取り組んでいました。ただ、自分のリファラル採用と、Qiita 創業者・小西さんが ROUTE06 取締役に就任 後すぐのリファラル採用のおかげもあり、すぐに自分がコーポレートの実務をやることはなくなりました。経理・総務・法務・労務を一通り座学と実践入門できたことは、力になっています。

余談ですが、創業前は割と時間があったので1人でもモバイル開発までできるように Flutter の素振りをしてました。その後、Flutter でモバイルアプリ開発することなく、Android/iOS アプリ開発ができるエンジニアの方々に入社していただけたので、今のところ素振りの成果をお見せする機会は無さそうです。

2年目:ひたすら開発

2年目は、秋頃のリリースに向けて粛々と開発をしており、リリース後もグロースフェーズで開発していたので、開発に没頭していた一年でした。ちなみに、自分が携わったプロダクトでは、Nuxt.js、 NestJS ですべて TypeScript で開発してました。

ROUTE06 の技術スタックとしては上記以外だと、現時点で Next.js、Ruby on Rails、サーバーサイド Kotlin、Swift などの利用実績があります。詳しくは、ROUTE06採用情報ページの各職種の募集をご覧いただけるとより詳細に記載されていると思います。

3年目:採用とPdMと開発

3年目、今年の上半期はプロダクトマネージャーを兼務しつつ、期間限定で採用も管轄していました。期間限定なのは取締役 小西さんが自社プロダクトの立ち上げに注力するためでして、下半期からバトンタッチしてソフトウェアエンジニアリング全般を理解している私が自社プロダクト Plain の開発を推進していくことにしました。

会社としては、シリーズAで15億円の資金調達を実施させていただきました。

ROUTE06 CTO のミッション

シリーズA 15億円調達後の今 CTO に就任するにあたって、ROUTE06 CEO 遠藤さんをはじめとした、取締役陣から与えられたミッションは以下の3つです。

  • Plain 開発推進とスケール

  • Developer Experience 向上

  • エンジニア採用

「Plain」 の開発推進とスケール

資金調達の使途の一つでもある自社プロダクト エンタープライズ向けAPIプラットフォーム「Plain」 の開発推進とスケールに注力していきます。

「Horizontal SaaS を立ち上げつつ、 Vartical SaaS みたいなことを考える」という抽象度が高く、難易度の高いことに取り組む予定です。

  • 経営目線では、来年から上場準備に入るから云々

  • 事業目線では、特定の事業ドメインだけでなく、ドメイン問わずにどの業界の事業もご支援できるように

  • 技術目線では、今やるべき開発と将来やる開発のやること/やらないことを整理して決めていかないと

上記のようなことを横断的にぐるぐる考える日々を過ごしております。取り組む領域や課題が壮大なので、スケールできるように、まずプロダクトづくりと組織づくりの基礎を構築して、各チームが自己組織化できるように、適切に権限を委譲していきたいです。

経営・事業・技術のことをぐるぐる思考しながら、現時点でのエンジニアリングの関心事としては以下のとおりです。(利用中の有無に関わらず)

  • 逆コンウェイの法則

  • Microservices

  • API Gateway

  • GraphQL Federation

プロダクトが軌道に乗る前にはオーバーエンジニアリングにならないように、 一方でアンダーエンジニアリングにはならないように、予測可能ですぐ困りそうな部分は先手を打ち、技術的負債は非機能要件として認知して、 プロダクトの成長、技術的負債の返済のタイミング、予測可能な技術投資、 エンジニアリング組織の拡大と、認知負荷がかかりすぎないような組織づくり、etc

みたいなことを考えて、実行して、考えて、を繰り返しています。

Developer Experience 向上

現状、Developer Experience そんなに悪くないんじゃないかなと思いつつ、今後より良い状態にするべく、CDXI (Continuous Developer Experience Improvement) していきたいです。(Continuous って言いたいだけでした)

直接、自分が開発に関わらないところでも、既に技術的には良い取り組みをされていることは把握してるので、オーバーエンジニアリング/アンダーエンジニアリングにならないように、技術だけでなく事業や経営へのインパクトを最大化できるようにバランスをとって進められるチームを作っていきたいです。

また、アジャイル開発にまつわる、不確実性コーンの収束に上手く向き合い続けなければなりません。いわゆる、エンタープライズアジャイルをやっていかねばならないので、最適なフレームワークも探っていきたいです。

関心事のキーワードをたくさん散りばめていて、「本当に技術的には良い取り組みをしてるの?」と思われる方が多いと思うので、技術発信もこれから始めていきたいと思います。テックブログは創業期に「落ち着くまでやらない」と決めたっきり、そのままやらずに今に至ってすみません、はじめます。

エンジニア採用

各社永遠の課題と思われる、エンジニア採用もミッションとして取り組んでいきます。

漏れなく ROUTE06 も永遠の課題になりそうですが、名だたる有名企業との中途採用競争を勝ち続けて採用し続けられるとは思っていません。インターンシップ、新卒、未経験者採用などを通して、「ソフトウェアエンジニアになれた!」、の再現性を高めていきたいと考えてます。

とはいえ、ソフトウェアエンジニアの方々が転職を考えるときの候補の中に ROUTE06 がいつもいるような状態にしたいとは考えています。

そう思ってる割に、自分は技術広報をほとんどやってきてなくて今に至るので、テックブログをはじめとして社内外の技術発信も頑張っていきます。

ROUTE06 CTO 就任の挨拶

以下は ROUTE06 社内の全体会で CTO 就任の挨拶用に準備したスクリプトです。

来月からCTOに就任する重岡です。

これからCTOという役割を担うということで、
取締役陣から3つミッションを与えられていますが、
テクノロジーによる事業へのインパクトを最大化する役割だと考えてます。

Plainを立ち上げて、軌道に乗せて、
技術と事業と経営が三方よしの状態にし、
未来を担うエンジニアリング組織をづくりに尽力していきます。

経営も事業も技術も妥協せずに、取り組んでいき、
次の世代へ繋げられるように頑張りますので、
今後ともよろしくお願いいたします。

ROUTE06は「リアルとデジタルが滑らかにつながる社会」をつくることをミッションに掲げ

引用元: デジタルトランスフォーメーションとROUTE06の黎明

というミッションからはじまった ROUTE06 の共同創業者/取締役という立場に加えて、新たに CTO に就任するということで、技術と事業と経営をなめらかにつなぎ、次のステージへバトンを渡していきたいです。

FAQ

Q) ROUTE06 へ入社したいです。どうすればいいですか?
A) ROUTE06 採用情報サイト からのご応募をお待ちしております。

Q) CTO と話したいです。
A) Twitter DM /  Qiita Devトーク などから直接、重岡までご連絡ください。

Q) CTO 以外のエンジニアと話したいです。
A) ROUTE06メンバーとおしゃべりしてみたい方はこちらからカジュアル面談ご応募ください。

Q) いきなり CTO や EM と話すのはハードル高いです…
A) まず、Community Manager / People Relationsの矢野さんとお話いただいて ROUTE06 の雰囲気を感じてください。

Q) 希望のジョブディスクリプションが公開されていませんでした。どうすれば良いですか? 
A) カジュアル面談で今後のエンジニアリングでやりたいこと/やりたくないことをヒアリングさせてください。Twitter DMQiita Devトーク などでご連絡いただけると幸いです。

Q) FAQ に聞きたいことが載っていません
A) Querie.me 質問箱 / Twitter DM / Qiita Devトーク などから、ぜひご連絡ください。

ROUTE06 の採用情報

ROUTE06はデジタルプロダクト開発に関わる全てのポジションを採用しています。

ここだけの話なんですが、47都道府県を制覇したい裏目標があるので、全国津々浦々からのご応募お待ちしております。海外採用も企てているので、日本国外からのご応募もお待ちしております。

エンジニアはもちろん全方位募集中ですが、デジタルプロダクト開発を取り組む上でチームとして欠かせない、デザイナー、プロダクトマネージャーなどの職種も絶賛募集中です。詳しくは、ROUTE06 採用情報サイト をご覧ください!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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